(続)vine-rpm-helper で perl-Net-Server の SPEC ファイルを生成してみた

Vine Linux 開発日誌

(続)vine-rpm-helper で perl-Net-Server の SPEC ファイルを生成してみた - いつも発展途上の続きです。

いよいよ SPEC ファイルを編集していきます。

# COPYING などを参照して License を修正してください。
License: Artistic or GPL

Perl モジュール以外は、Licence が FIXME となるため、パッケージに同梱されている COPYING といったファイルを参考にライセンスを略称で記述します。Perl モジュールは、デフォルトで "Artistic or GPL" とするようにしていますが、念の為、間違いないか、確認してください。Net::Server - Extensible, general Perl server engine - metacpan.org を確認すると "Artistic or GPL" で問題ないようです。

# /usr/share/doc/rpm-4.9.1.2/GROUPS_for_vine.txt を参照して Group を修正してください。
Group: FIXME

/usr/share/doc/rpm-version/GROUPS_for_vine.txt (version は実行した環境により変わります) に列挙されているグループ名から適切なものを選択します。Perl モジュールの場合は、Development/Libraries で良いでしょう。

Summary: FIXME
Summary(ja): ここに日本語で概要を記述してください。

Summary には、パッケージの概要を英語で記述します。日本語の翻訳を含める場合は、Summary(ja) を修正します。

%description
FIXME

%description -l ja
ここに日本語で詳細を記述してください。

description にパッケージの詳細な説明を記述します。Summary と違って複数行で記述できます。

ここまでを編集した結果を以下に示します。

%define pkgname Net-Server

# Basic Information
Name: perl-%{pkgname}
Version: 0.99
Release: 1%{?_dist_release}
License: Artistic or GPL
Group: Development/Libraries
Source0: http://search.cpan.org/CPAN/authors/id/R/RH/RHANDOM/%{pkgname}-%{version}.tar.gz
BuildRoot: %{_tmppath}/%{name}-%{version}-root

Vendor: Project Vine
Distribution: Vine Linux
Packager: yasumichi

Summary: Net::Server - Extensible, general Perl server engine
Summary(ja): Net::Server - 拡張可能で一般的な Perl サーバーエンジン

# Dependency
Requires: perl
Requires: perl(:MODULE_COMPAT_%(eval "`%{__perl} -V:version`"; echo $version))

BuildRequires: perl

%description
Net::Server is an extensible, generic Perl server engine. Net::Server
combines the good properties from Net::Daemon (0.34), NetServer::Generic
(1.03), and Net::FTPServer (1.0), and also from various concepts in the
Apache Webserver.

%description -l ja
Net::Server は、拡張可能で一般的な Perl サーバーエンジンです。Net::Server は、
Net::Daemon (0.34)、NetServer::Generic (1.03)、Net::FTPServer (1.0) の良い特
性を組み合わせています。Apache ウェブサーバーのさまざまなコンセプトも取り入
れています。

次回は、できた SPEC ファイルを元に VineSeed 環境で Vine Linux 6.0 向けのパッケージを作成する手順を説明します。